『〈個人〉の行方』西永良成著

読もう読もうと思っていたルネ・ジラールの入門書兼応用書という位置づけらしい本書を友人から借りてきて読んでたんだけど、ジラールの理論、欲望の三角関係とかがすげえ構造的な語りの中に埋め込まれてて、いやもちろんジラールの理論自体が多分に構造主義的な輪郭を保っているのだろうけど、なんだかなあという感想しか残らなかった。しかも恐らくだけどジラールの入門書としては全然不十分で、これだったら山口昌男とかを読んだほうがよかったのかなとも思う。