馬喰町駅

そう何度も足を運んだわけではないけど、いつ来ても好きになれない駅です。新橋と同じくらいかな。今日なんて台風来てて雨降ってたから、ただでさえ地下のジメジメしたホームが余計にむっとしてて、もうたまんなかった。
電車を待ってる間、保坂和志「夏の終わりの林の中」を読んでて、電車来たから乗って席に座ってそのまま読み続けてた。東京とか品川あたりまではわりと混んでいたはずの車内をふと横浜を過ぎたあたりで見回してみると人がほんといなくて、乗ってた数人の人もみんな座りながら眠ってたり本読んでたりしていて、窓には雨粒が盛んにぶつかってるはずなのにそこは酷い静けさに満ちていて、あーとか思って窓の外見たら空がもうここは東欧かってぐらい豊かな鈍色の雲を抱え込んでいて、そのまま小説の続きを読んでたらなぜだかわからないけどとても幸せな気分になった。