フリッパーズ・ギター

一日に何回も何回も繰り返し聴ける音楽ってのは私の場合そうそうないわけなんだけど、昨日からもう40回ぐらいずっと耳元で鳴り続けている『カメラ・トーク』は間違いなくそうした音楽のひとつだ。素晴らしいってのとも、大好きってのとも、かっこいいってのとも違う。微妙な曲線を描きつつそれらの感覚をすべて何気にカヴァーしながら、そのどれにも属していない音楽っていうか。何だかんだ言って小沢健二という人に寄せる私の想いがそこへ大いに関係していることは否めない。
要するにポップなんですよ。ポップに生きてたいわけですよ。世界地図を広げるのさ ブランケットも買ったのさ だかほらバスルームを覗くのさ だかカメラの中3秒間だけ僕らは突然恋をする だか雨の中大声で笑う 僕たちは不思議だと思う だか何だか知らないけれども、愛は祈りであるように、今日という日にポップスが降り注ぐことで救われてしまうアホみたいな私がいるわけですよ。あっは。