寝不足

佐藤卓己八月十五日の神話――終戦記念日のメディア学』と仲正昌樹『日本とドイツ 二つの戦後思想』を昨日買った。どちらも新書。佐藤さんの方にはけっこう期待してて、それに合わせて丸山真男とか米谷匡史さんの論文とかを改めて読み直したいなとかも思ってる。
んで買ってから、というかテレビ観てて気づいたけど、今日は八月十五日だった。このごろ曜日とか日にちとかの感覚がほとんどなくなって、昨日なんかは危うくバイトがあるのを忘れて寝入ってしまうところだった。ていうか夏の深夜バイトは危険ですね。朝、家帰ってきても暑くて寝られない。どうしたって2時間くらいで目が覚めてしまう。まあ無理に眠る必要もないんだけど、バイトが続くと寝不足の症状が出てきてわりと楽しいことになってしまう。
そして今日もやはりこんな中途半端な時間に目が覚めてしまって、仕方がないので「群像」の島本理生乙一佐藤友哉っていう、これどんなふうに期待すればいいのだろうって一瞬悩んでしまうような座談会録を読む。やはりというか何というか、一番面白いこと言ってたのは乙一で、佐藤友哉なんかからは面白いこと意地でも言ってやらないよっていうスタンスさえ感じられた。で、話の中でいろいろあって島本理生が「っていうか小説書き出せない人は無理して小説書かなくてもいいじゃん」みたいなことを言ってて、まあそれはほんとその通りだと思うしそういうストレートさって大切かもなとは思うんだけど、でもこのまま島本理生が歳重ねてくと山田詠美みたいに「小説家という性」とか言い出すか、よしもとばななみたいに宇宙のパワーみたいな変に超越的なものを眼差しそうで、それは普通に嫌だなーと思い、いろいろと複雑な心持ちになった。