酩酊

友人に本とかDVDとか貸しに吉祥寺へ。話の流れでいせやへ行こうってことになって、いざ行ってみたらやってないでやんの。そのまま井の頭公園で缶ビールを呑むっていうのもありだなとか思ったけど、雨降った直後だということもあり空模様もずいぶんとあれだったんで、そのまま東西線で早稲田へ出る。早稲田駅近くの居酒屋に入ってしたたかに酔っ払い、現在にいたる。なんか今日はいろいろな知人に会って、楽しい話とかたくさんできてよかったと思った。
ところで吉祥寺に行く途中かそこから早稲田に行く途中か覚えてないけど、高円寺とかを通ったときに気になったからいま調べてみたら、杉並区の教科書って結局問題になってたやつの採択が決定されてたんだ。けっこうニュースとかも気にして見てたつもりだけど、なんか印象として採択されるか否かという一連の騒動ばかりがクローズアップされてて、採択されたあとの経過というのがけっこう等閑にされてる感がある。いや、単に私が言うほどアンテナはってたわけではないっていうのも多分にあるんだろうけど。
やっぱ気になるのは、今後「つくる会」の教科書にはその教科書自身の採択にまつわる一連のいざこざって掲載されていくのかっていう点だ。まあでも自分で言っといてなんだけど、載るか否かなんてのはわりと浅薄な問題設定でしかなくって、むしろ「民族」とか「国民」とかにとっての純然たる「歴史」の創出とは同時にいかに多くの異論を産出させるかってこと、世界の真理たる「歴史」なんて存在しないんだというわりと当たり前の視線ってものを今回の騒動はまあ一面で示唆しているわけで、そういうある種メタ的な歴史教育を直裁にではないとしても何らかの形で示していく、あるいはそのことを惹起させていくために割かれる紙面は歴史教科書に残されていてしかるべきだと思う。