マレーナ

ジュゼッベ・トルナトーレ監督『マレーナ』をレンタルして観た。『ニュー・シネマ・パラダイス』はほんと傑作だと思うけど、これはいまいちだった。特に後半が。ただ前半に描かれる、いわゆる「初恋」みたいなものが性欲と密接に連関するものとして捉えられていて、その部分は非常に秀逸だと思う。あと主人公の親父さんがすごく過剰な身振り手振りで怒り狂うシーンがあって、あの喜劇的っていう表現は違うのかもしれないけど、でもいわゆるオーバーリアクションとは全然違う立振舞いってのはヨーロッパの映画でよく見かけるような気がしてて(これは冷静に検証したわけでもなんでもない印象なんだけど)、危うくそういう身振り手振りをヨーロッパの親父さんに普遍化してしまいそうになる。
あと読書する集中力がなくなってるとかいって投げ出していた本を投げ出したままにして、佐川光晴『永遠の誓い』を読んだ。