ヘイ、ジュード

天才マックスの世界』と『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』と『バグダッド・カフェ』を観て、ブルデュー『芸術の規則』をちょこっと読んでバイトへ出かけたら案の定深夜二時ごろの記憶が飛んだ。というよりも昨夜は二時上がりの日だったので、それから家に帰って寝るまでの記憶がない。気づいたら部屋で寝てた。いや、よくありがちな酔って気づいたら高架下や公園のベンチで寝てたっていう経験は私にはないのだけど、こういうふうにあまりに眠すぎて眠すぎて気づいたら大学のベンチやバスの停留所で寝てたってことは往々にしてありそのたびにわりと辛酸を舐めてきた。じゃあちゃんと眠れよって話なんだけど、バイトなり何なりで一定時間起きていることを強要されたそのあとにゆっくり睡眠を取れる時間があるとわかってしまうと、どうしようもなく高揚してしまって眠っておけばいいものを色々と無茶なスケジュールをこなしてしまう。
そんなわけで映画。後半二つは二回目か三回目の鑑賞だったのだけど、まあそれなりに楽しめた。それなりにっていうのは、やっぱ『ライフ・アクアティック』が念頭にあったってことで(『バグダッド・カフェ』は関係ないのだけど)、それに比較するとまあ劣るよねってことです。でもこうした考えには、ウィス・アンダーソンをテマティックに読み解こうとする試みっていうか力みがあったっていうのは否めなくって、もう一度そういう前提から距離を取ってゆっくり楽しみたいなと思える映画だった。『バグダッド・カフェ』はもういいや。