風邪はいつの間にか治ってしまって、結局仕事も休まなかった。
ひさびさの風邪だったけど、でもこの治り方は嫌いだなーと思う。平日の昼間にうんうん言いながら寝込んでて、ふと夕方に目が覚めると熱がひいていて、体調はすごく楽になってるんだけどどこかしら身体の(皮膚の下に、内にあり、そして皮膚に包まれているような何かなのだけど肝臓とか胃とかあるいは脂肪とかそういう具体的なものでは全然なく、とりあえず普段そこに詰まっていたよなと、このような状況のときにふと思える)内包物の絶対量が減ってて、奇妙な(熱でくらくらするのとはあらゆる意味で異なる)浮遊感を覚えてしまうような風邪の治り方というか、その過程というか、そもそもどの時点で「風邪が治った」と言えるのかは疑問だしとりあえず「治った!」瞬間なんて認識できないから、曖昧な言い方になってしまうけどその曖昧さ自体を含有するという意味で、まあ治っていき方のようなものがベストだ。というか、かくあるべきだ。断じて、ISOかなんかしらないけど、薄暗いオフィスでパソコンに向かい昨日の売上データを入力してるうちに治るもんじゃない。