*気づいたら俺は夏だった

バカみたいな話なんだけど、読書をはかどらせるために音楽を聴いたら内容がさっぱり頭に入ってこなかった。言っていることが難解すぎるとか、そういう次元ではない。文章を黙読するのがやっとで、その意味理解にまで思考が働かなかったっていう体たらく。
たぶん原因は聴いていた音楽にある。ナンバーガール
まあBGMのつもりでCDをかけたら、目的とする行為がまったくはかどらないなんてことはよくあるのだけど、そうした体験の中でもナンバーガールは特殊だった。中村一義とか七尾旅人とかレディオヘッドとか、そういう音楽を聴いてるときは意識が耳に集中していく爽快感があったんだけど、ナンバーガールの場合は逆に意識が四散していくような苛立ちを覚えてしまった。
それは単純にノイズとか音量とか、そのベクトルが静か動かなんて問題ではないような気がする。その原因について、引き続き意識が弛緩してるのでまともなことは言えないけど、ぼんやりとナンバーガールのアルバムの持つ物語性によるのではないかと考えている。たとえば「日常に生きる少女」とか「転校生」とか、曲名自体が強烈な喚起力を持っている。そうした印象というか心象が、曲に触発されて自制の効かないくらいに暴れまわってしまうのではないか。
てか、「ないか」なんて言うほど全然分析できてないんだけど。
まあなんていうか、意識が曲自体の向こう側へ飛んでいってしまい、伸び切ったゴムみたいにプツンと切れた感じ?
全然厳密じゃないや…。