今月の群像は「新人15人短編競作」ということで、顔ぶれも津村記久子とか前田司郎、あと三浦しをん*1に蜂飼耳、あと赤坂真理についての評論を読んで以来あまり見かけてなかった山田茂とか、けっこうおおっていう感じで、それで期待しててずっと読もう読もうと思ってたんだけど、なかなか近所に売ってる本屋がなくて、でも隣町で今日やっと入手できた。一緒に小泉義之『病いの哲学』、いしいしんじ『麦ふみクーツェ』『トリツカレ男』、高橋源一郎特集の『文藝』を購入。
ついこのあいだまでニュースになっていたオリジン弁当ってそういや一度も使ったことないなーと気づき、駅前のオリジンで昼飯を買い、買ってから気づいたけど電車に乗れなきゃ家もどれないよ! でもほかほかの弁当持って電車乗るのもなーってことで、駅裏の公園のベンチで昼食を取る。
で、家に帰ってきたんだけど、ドアを開けたら部屋の中から七尾旅人の「八月」が聴こえてきて、プーティーウィ! まじミステリーとか思ったけど、どうやら音楽聴いてたままパソコンつけっぱなしで出かけたらしくて、パソコンも電源落とせばいいものを設定いじったもんだから落とせなくって、朝から私が帰るまでずっと音楽を流し続けていたらしい。ちょうど歌詞が「アルコールで巻き返す/ギリギリのバネが弾けるまで/まわす」っていうとこで、そして春の、私のいない部屋でつけっぱなしのパソコンから音楽が鳴り続けていたであろうその情景を思い描いてしまい、おかげでなんか午後は鬱と幸福の紙一重みたいな心地で過ごしてしまい、っていうか過ごせてしまい、別に良くも悪くもなかったけど、日が暮れていくにつれ、「八月」の歌詞と音楽が鳴りっぱなしのイメージとが奇妙に結びついてきて、ちっとも眠くならない。

*1:つーか三浦しをんって新人なんだろうか。