佐川光晴の『銀色の翼』を読んだ。村上龍が言うように奇跡的な作品かどうかは全然疑わしいけど、フィジカルな苦痛がもはやメンタルな部分をも呑み込んで生活におけるある種の基盤になっていってしまう様とか、そしてそれでもメンタルな部分で、月並みだけど苦痛と足取りを揃えていく様とか、読んでて泣きそうになった。